富士通、デンソーグループの部門サーバー約3000台をプライベートクラウド環境へ集約


 富士通株式会社は19日、株式会社デンソーITソリューションズと共同で、デンソーグループの国内50社の部門サーバー約3000台を集約し、プライベートクラウド環境への移行を推進していると発表した。デンソーITソリューションズがデータ移行などを行い、順次、新環境での稼働を開始しているという。

 この新環境は、仮想化技術により、各部門の業務アプリケーションサーバーや、メール、グループウェアなどの部門サーバーを集約するためのもの。大規模クラウド構築のノウハウを生かした富士通のプライベートクラウド対応ソフト「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」のサービスカタログ管理機能、「ServerView Resource Orchestrator」のリソースプール管理機能を最大限に活用しており、高信頼かつ柔軟なICT基盤として構築されている。

 新環境への移行により、サーバーの仮想化統合・集約による更新費用の半減と、リソースプール化したICT基盤の提供を行えるようになるので、トータルコスト削減と、全体の最適化を実現。デンソーグループの各社は、自社でサーバーを所有することなく、セキュリティにも優れた環境を、従来の1/3の期間かつ柔軟な料金体系で利用可能になる。

 あわせて、サーバーの集約効果により、省電力化と省スペース化を達成した。CO2排出量についても、従来に比べて年間で最大約350トンの削減(杉の木2万5000本分)になるとしており、環境活動への貢献も果たせるとのこと。

 なお富士通では、自社のx86サーバー「PRIMERGY」、ストレージシステム「ETERNUS」などのハードウェアも、プラットフォームとして提供している。


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