米Oracleがクラウドサービスに参入、「Fusion Applications」のSaaSなどを提供


Oracle Fusion CRMの画面イメージ

 米Oracleは5日(米国時間)、パブリッククラウドサービス「Oracle Public Cloud」を発表した。次世代業務アプリケーションとして同社が長年開発してきた「Oracle Fusion Applicationsなどを、SaaS形態で利用することができる。

 Fusion Applicationsは、発表以来6年もの長期間にわたって開発されてきた業務アプリケーション。今回は、CRMアプリケーション「Oracle Fusion Customer Relationship Management(CRM)」や人材管理アプリケーション「Oracle Fusion Human Capital Management (HCM)」「Oracle Fusion Talent Management」などが発表されたが、オンプレミスのみならず、Oracleが提供するクラウドサービスとしてもこれらが利用できるという。

 SaaS形態では、Fusion Applicationsをシンプルなサブスクリプションモデルで利用でき、ハードウェアの購入やソフトウェアのサポートは不要。またFusion Applicationsでは、まず単体モジュールを導入し、徐々に全製品群へと拡大させていくことも可能としている。

 またOracle Public Cloudでは、Database Service、Java Service、Data Service、Security ServiceといったPaaSのサービスも提供される。このサービスの特徴は、クラウド環境とオンプレミス環境の互換性を持つこと。環境を自由に行き来させられるため、環境に縛られずに利用できるとした。

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(石井 一志)
2011/10/7 06:00