DWH用データベース「Sybase IQ」、「ピザーラ」などを運営するフォーシーズのDWHシステム基盤に採用
サイベース株式会社は29日、宅配ピザの「ピザーラ」などを運営する株式会社フォーシーズが、データウェアハウス(DWH)システム基盤にサイベースのDWH用データベース「Sybase IQ」を採用したと発表した。パフォーマンスやデータ保存において、大きな成果を上げているという。
フォーシーズは、宅配ピザの「ピザーラ」、ピザ&パスタレストランの「トゥ・ザ・ハーブズ」など、デリバリー/外食産業でビジネスを展開しており、「顧客のすそ野拡大」「日々の店舗状況の把握」「全国規模での施策決定における基礎データ収集」「店舗管理の指導材料収集」を目的としたDWHシステムを構築してきた。
しかし、約8年前に導入した従来のDWHシステムでは、サーバー機能の劣化やトランザクション数の増大により、分析パフォーマンスの大幅な低下が問題になっていたため、ハードウェアの切り替えを機にシステムの刷新を決定。2009年末より製品選定を開始し、保守費用、部品供給、開発環境確保などの観点から、2010年7月に「Sybase IQ」の採用を決定した。導入期間は約半年で、2011年1月中旬から、新たなDWH基盤の本稼働が開始されている。
「Sybase IQ」を採用した新システムでは、データベースのパフォーマンスを以前の3倍に高速化。また、高速化の効果でデータ分析の品質が向上したほか、データ圧縮率が向上したことを受け、以前の約2倍、6年分のデータ保持が可能になった。
さらに以前のDWHでは、検索対象項目にはインデックスを設定する必要があり、一般ユーザーによる対応が困難という課題があった。しかし「Sybase IQ」ではチューニングなしで十分なパフォーマンスが得られるので、運用負荷も大幅に軽減された。
なおフォーシーズのビジネスでは、曜日・時刻・TVプログラムなどさまざまな要素が売り上げに影響を与えているという。「Sybase IQ」を基盤とした新DWHシステムは、過去の傾向を含めた膨大なデータの分析を可能にしており、戦略分析や意思決定をストレスなく支援しているとのことだ。