CTC、データを全国7カ所のデータセンターに分割保管するバックアップサービス


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は21日、データを全国7カ所のデータセンターに分散保管するバックアップサービス、「分散データ保管サービス」を提供開始すると発表した。

 「分散データ保管サービス」は、顧客企業から預かったデータを暗号化し、自社や提携先のデータセンターに分散保管するサービス。保管データに対しAES暗号化を行うほか、その認証キーをIBE(Identity Based Encryption)暗号化して、高いセキュリティを確保している。暗号化されたデータは100個以上に断片化し、北海道、東京、静岡、大阪、兵庫、福岡、沖縄の7カ所のデータセンターへランダムに分散保管する。

 断片化されたデータは、単独では意味を持たないので、盗難などによるセキュリティリスクを排除可能。また、消失訂正符号によるデータ冗長化・符号化が行われていることから、約70%が集まればデータの復元を行えるため、仮に2カ所のデータセンターとアクセス不能になっても、データが消失することはないとした。

 さらに、国際的なITセキュリティ認定基準「コモンクライテリア(ISO/IEC15408)」を取得しているほか、総務省ガイドライン「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」の各種管理対策にも適合しているとのこと。

 なおCTCでは、2013年度末までに140社への提供、2億円の売り上げを目標としている。

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(石井 一志)
2011/9/21 11:57