NEC、Sandy Bridge搭載で性能を約2倍に高めたファクトリーコンピュータ


FC98-NXシリーズ FC-E25B

 日本電気株式会社(NEC)は14日、省スペース型ファクトリーコンピュータの新モデル「FC98-NXシリーズ FC-E25B」「同 FC-E16U」を発表した。処理能力を従来比最大2倍に向上させたほか、HDD障害時のリスクを低減する「トリプルミラーリング機能」などを搭載している。

 ファクトリコンピュータは、半導体・精密機械などの製造装置・検査装置、ビル・公共施設の監視制御システムなどで利用されている製品。24時間連続稼働を支える高い信頼性や、長期供給・長期保守が求められるという。

 今回提供される新モデルは、2007年7月に発売されたモデルの後継で、「FC-E25B」では第2世代Coreプロセッサ(開発コード名:Sandy Bridge)のCore i5-2510E(2.50GHz)を搭載し、従来モデルと比べて処理能力を約2倍向上。「FC-E16U」もCeleron B810(1.60GHz)を搭載し、従来モデル比で約1.8倍の処理能力向上を果たしている。

 また、4月に発売された最上位機種「FC98-NXシリーズ FC-E21G」と同様、HDD3台に同時にデータを格納できるトリプルミラーリング機能を備えているため、1台のHDDに障害が起こっても、残りの2台で冗長性を確保しながら運用できるという。同機能では、独自開発のミラーリングインターフェースボードを採用し、CPUに負荷をかけずに冗長性の向上を実現しているほか、3台のHDDで相互にデータを補完する仕組みにより、長期運用中のHDDのリード/ライトエラーを抑えられるとしている。

 価格は「FC-E25B」が44万8000円、「FC-E16U」が32万8000円。10月24日の出荷開始を予定している。

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(石井 一志)
2011/9/14 13:59