米Dellがクラウドサービスを発表、IaaSやSaaSなどを順次提供へ


 米Dellは29日(米国時間)、VMwareの仮想化技術を用いたクラウドサービス「Dell Cloud based on VMware vCloud」を発表した。また30日(同)にも、SMB向けSaaSの「Dell Cloud Business Applications」が発表され、第1弾としてSalesforce CRMを提供する。

 「Dell Cloud based on VMware vCloud」は、同社のデータセンターを利用して、コンピューティング環境を提供するサービス。CPU、メモリ、ストレージネットワーク、IPアドレス、ファイアウォールなどのリソースを提供するIaaSサービスに加えて、顧客企業のデータセンター、あるいはDellのデータセンターを用いた、プライベートなクラウド環境も提供されるという。また、両者を組み合わせたハイブリッド環境も利用可能とした。

 現在は限られた顧客企業でベータ運用されており、米国では2011年第4四半期に、EMEA地域とアジア太平洋地域では2012年に正式サービスが開始される予定。なお、デル日本法人も、国内でデータセンターサービスの提供を計画していることを、すでに明らかにしていた。

 一方、「Dell Cloud Business Applications」では、2010年にDellが買収したBoomiの技術を用いて、企業が持つ既存アプリケーションやほかのクラウドアプリケーションとの統合を支援するとのこと。第1弾サービスは、Salesforce CRMと、Boomiによる統合をあわせて月額565ドルからで提供され、米国ではすでに利用可能とのこと。

関連情報