LSI、12Gbps SASのRAID-On-Chipやコントローラなどをサンプル出荷


 米LSI Corporation(以下、LSI)は25日(米国時間)、12Gbps SAS対応のROC(RAID-On-Chip)、コントローラ、エクスパンダICのサンプル出荷を開始したと発表した。サーバーおよび外部ストレージのOEMベンダーが対象で、これらの製品のサンプル出荷は、SAS市場において業界初になるとのこと。

 現在の6Gbps SASソリューションの2倍のデータ転送レートを実現する12Gbps SASでは、HDDの拡張性を高めるだけでなく、SSDの性能を最大限に引き出せるという。実際に、今回行われたOEM顧客向けのテクノロジー・デモンストレーションでは、8ポートの12Gbps SAS ROCに8台のHDDを直接接続した、スモールブロックのシーケンシャルリード/ライトにおいて、100万IOPSを達成している。

 また、3Gbpsおよび6Gbps SASインフラとの下位互換性が確保されるため、既存インフラへの投資保護が可能になる点もメリットとした。

 なお、12Gbps SAS対応サーバーの量産出荷は2013年の初期から、外部ストレージシステムは2013年の中期から後期にかけて開始される見込みとのことだ。

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(石井 一志)
2011/7/28 14:49