JSOL、NTTデータのIT基盤を利用したSAPアプリ向けクラウドサービス「J-Ship」


 株式会社JSOLは、SAPアプリケーションの運用基盤に最適化したクラウドサービス「J-Ship(JSOL-SAP High availability IaaS Platform)」を提供開始したと発表した。

 「J-Ship」は、NTTデータの共通IT基盤サービス「ACORE」をベースに、SAP専用の運用基盤を提供するクラウドサービス。長年にわたってSAPアプリケーションを用いた基盤システムの導入・保守・運用を手掛けてきたJSOLのノウハウと、NTTデータが持つ大規模システムの運用管理の実績・ノウハウなどを生かすことで、ハードウェア導入にかかる初期投資を抑え、システム運用の品質向上、費用低減などを実現できるという。

 また今回のサービスでは、小規模から大規模まで、システムの規模にあわせて4グレードのモデルを用意し、各グレードでのSAPアプリケーション運用に必要な信頼性・性能を考慮して、インフラ基盤を提供するとのこと。さらに、顧客企業固有の運用要件にも、オプションで対応する。

 顧客企業はこれを利用することで、ハードウェア保守切れに伴う、新規購入のライフサイクル負荷を軽減できるほか、初期投資コストと、システムライフサイクルにおけるTCOの削減が可能になる。さらに、TTデータの運用ノウハウを反映したインフラ運用サービスなどが提供されるため、SAPアプリケーションの運用レベル向上に寄与するほか、一時的なテスト環境の構築、利用といった要望にも対応するとしている。

 なおこのサービスは、すでに4社への提供が決定しており、JSOLでは、今後3年間で12億円の受注を見込んでいる。

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(石井 一志)
2011/7/13 06:00