CTC、科学・工学計算ソフトをクラウド上で動作させる「engineering cloudage」


DYNA2Eによる解析図(イメージ)

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は5日、科学・工学計算処理を実行するアプリケーションをクラウド環境で利用可能な「engineering cloudage」サービスを発表した。その第1弾として、耐震解析ソフト「DYNA2E」を同日より提供する。

 engineering cloudageは、科学・工学計算系アプリケーションをクラウド上で提供するサービス。こうしたアプリケーションは高スペックのコンピュータリソースを必要とするため、使用環境に制約があったが、これをインターネット経由で利用可能とすることにより、モバイル環境でも、通常のオフィスと同様の高速計算処理を行えるという。

 engineering cloudageの対象は、これらのアプリケーションのライセンスを保持するユーザーで、日本IBMのx86サーバー「System xシリーズ」をプラットフォームとして用いる。

 第1弾として提供される耐震解析ソフトのDYNA2Eは、大規模構造物の設計時に使用するCTCのアプリケーションで、多くの国内大手ゼネコンや設計事務所、建設コンサルタントへの販売実績を持つ。これが今回、クラウド環境で利用できるようになったことにより、ビルや橋の建設現場といった、オフィス以外での利用においても、高速かつ安全にアプリケーションを利用する可能になったとしている。

関連情報
(石井 一志)
2011/7/5 13:00