サイボウズ、SharePoint Server 2010の機能を強化するアプリ「Cybozu SP Apps 2010」


Cybozu SPスケジューラー
Cybozu SP ディスカッション

 サイボウズ株式会社は23日、SharePoint Server 2010をベースとした次世代グループウェア「Cybozu SP Apps 2010シリーズ」を開発したと発表した。サイボウズと日本マイクロソフト株式会社では、2009年9月にグループウェア分野での提携を発表しているが、今回の新製品では、この協業に基づき、日本マイクロソフトからの技術支援を受けて開発されたという。製品は、6月27日より日本と北米で同時に提供が開始される。

 Cybozu SP Apps 2010シリーズは、SharePoint Server 2010上でのコラボレーションを支援するアプリケーション。サイボウズのグループウェアでも特によく使われている、スケジュールとディスカッションの両機能を「Cybozu SP スケジューラー」「Cybozu SP ディスカッション」として実装した。同シリーズのアプリケーションはいずれも、日本語・英語の言語切り替えやタイムゾーンに対応しており、グローバルで活用できるという。

 新アプリケーションのうち「Cybozu SPスケジューラー」は、グループスケジューラービュー、空き時間検索に特化したビュー、Outlookユーザー向けのビューを搭載しており、直観的な操作でメンバーや施設のスケジュール管理が可能。また、予定ごとにコメントを書き込めるので、グループ内できめ細かな情報共有が行える。

 一方の「Cybozu SP ディスカッション」は、SharePoint上の掲示板で議論できる“場”を、エンドユーザーが容易に作成可能。重要な情報が個々人のメールボックスに埋もれることなく、チーム内の情報資産として効率的に共有できるほか、トピックごとに公開・非公開を選択することも可能だ。

 価格は、「Cybozu SPスケジューラー」「Cybozu SP ディスカッション」とも、1台目のWebサーバーが49万8000円、2台目移行のWebサーバーが19万8000円。発売を記念したキャンペーンも実施され、9月末までに購入した場合は、購入日より2年間、バージョンアップを保証する。またサポートライセンスは、いずれも年額9万9600円となる。

 なおサイボウズでは、日本マイクロソフトおよび米Microsoftの支援を受け、北米を皮切りとして、海外市場に対しても本格的に取り組むとしており、共同で製品プロモーションや販売活動を実施するとのこと。2012年1月末までに、国内55社、北米40社以上への導入を目指している。

 今後は、SharePoint Server 2010やSharePoint Onlineの標準リスト機能をさらに使いやすくするツール群「Cybozu SP List kit(仮称)」の発売を、9月に予定するほか、年末までには、「Cybozu SP スケジューラー」「Cybozu SP ディスカッション」がExchange ServerおよびOutlookと連携できるようになる予定。

 さらに、スマートフォンから「Cybozu SP Apps 2010」を利用可能とする専用アプリケーション「SP List Mobile KUNAI」を、2012年上半期に提供するとしている。

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