米NetSuiteとNEC、ワールドワイド企業向けのクラウドERP提供で協業強化
米NetSuiteと日本電気株式会社(NEC)は11日(米国時間)、ワールドワイドな企業向けにクラウドERPソリューションを提供するため、戦略的グローバル・パートナーシップを締結したと発表した。
NECでは、企業内にあるSAP ERPなどの基幹システムとクラウドアプリケーションを連携させる統合ソフト「Enterprise Gateway for NetSuite」を、3月に発表。これによって、グローバル企業がNetSuiteのクラウドERP導入を迅速に導入できるように支援しているが、今回のパートナーシップ強化によって、この分野へさらに積極的に取り組み、両社共同で世界市場への販売、カスタマイズ、統合、およびサポートを提供するという。
具体的には、多国籍、複数の子会社のために提供されるネットスイートの「NetSuite OneWorld」と、これに組み合わされたEnterprise Gateway for NetSuiteにより、企業は従来のオンプレミス型ERPに見られるような高いコストや長い導入期間をかけることなく、迅速・容易に、新たな市場への展開が可能になるとしている。
なお、この提携によって顧客企業にもたらされる価値について、NetSuiteのザック・ネルソンCEOは、「ネットスイートとNECのパートナーシップによって、企業に最高のクラウドERPソリューションを提供する。2層ERPへの取り組みにより、既存システムの能力と価値を維持し、実装コストとメンテナンス時間を低減・短縮しながら、最新のクラウド技術の標準化が実現される」とコメントした。
両社では今回のパートナーシップにより、今後3年間に数十万ライセンスの販売を目指す。