富士通、基幹IAサーバー「PRIMEQUEST 1000シリーズ」のXeon E7搭載モデル
エンタープライズモデル「PRIMEQUEST 1800E2」 |
富士通株式会社は26日、基幹IAサーバー「PRIMEQUEST 1000シリーズ」のラインアップに、最新の「Xeon E7シリーズ」を搭載した新モデルを追加すると発表した。同日より、全5モデルをワールドワイドで発売する。
PRIMEQUESTは、メインフレームの持つ信頼性・堅牢性と、オープンシステムの汎用性・経済性を両立させたサーバー。最初のモデルはItaniumベースで提供されていたが、2010年3月末に発表されたPRIMEQUEST 1000シリーズから、Xeon 7500番台に搭載CPUを切り替え、x86アーキテクチャでの提供が開始されていた。
今回、新モデルに搭載されるXeon E7シリーズ(開発コード名:Westmere-EX)は、Xeon 7500番台の次世代に位置付けられるマルチソケットサーバー向けのCPUで、1CPUあたり最大10コアの搭載を実現している。新モデルはこれを搭載することにより、従来比1.2倍の性能向上を達成した。
またOSについても、従来サポートしていたLinux、Windows、富士通のメインフレーム用OSであるOSIV/XSPに加えて、同社のオフコン用OS「ASP」に対応。既存アプリケーション資産の確実な継承を可能にしているという。
新モデルのラインアップと最小構成価格は、エントリーモデルの4ソケット型「PRIMEQUEST 1400S2」が340万円(税別)から、エンタープライズモデルの4ソケット型「PRIMEQUEST 1400E2」が740万円(税別)から、8ソケット型「PRIMEQUEST 1800E2」が1180万円(税別)から。また、最長10年保守に対応したロングライフモデルの4ソケット型「PRIMEQUEST 1400L2」が960万円(税別)から、8ソケット型「PRIMEQUEST 1800L2」が1540万円(税別)からとなっている。
なお、出荷はいずれも5月31日より開始されるが、当初はLinuxとWindowsのみのサポートとなり、OSIV/XSPは6月30日より、ASPは11月30日よりサポートが開始される予定だ。
富士通では、2014年3月末までの3年間で、PRIMEQUEST全体で2000台の販売を目標としている。