クラウド事業を始めたソフトベンダーの投資額や採算は? CSAJが調査
社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)のクラウドコンピューティング研究会は28日、ソフトベンダーを対象に実施した「SaaS/クラウドコンピューティング事業の取組に関する調査」の結果報告書を発表した。
同調査はソフトウェアベンダのSaaS/クラウドコンピューティング事業に対する取り組み状況を、提供カテゴリ、利用プラットフォーム、ユーザー課金体系、投資額、採算分岐点などの視点から把握する事を目的としたもの。
これによると、「回答企業の約4割は採算分岐点を超えているか、おおむね採算分岐点に達している」「事業開始のための投資金額は半数以上が3000万円未満だった」「ユーザーへの課金体系では半数以上が定額制を採用している」「3分の2はマルチテナント方式のSaaSであった」といった点が明らかになった。
これら以外にも同報告書では以下の内容をまとめている。
- SaaS提供事業の有無
- 事業のために参考にした情報源
- 事業開始時期
- 提供するSaaSのカテゴリ
- 利用する他社プラットフォーム
- 自社プラットフォームでの事業展開理由
- ユーザへの課金体系及び単位(定額、従量)
- 事業への投資金額
- 利用料金設定要因
- 事業を始めた背景
- 事業開始で心配/不安だったこと
- SaaS向けソフトウェア開発方法
- シングルテナントorマルチテナント採用
- 採算状況(単月単位)
- 実施しない理由
2011/3/29 06:00