キヤノンMJとウイングアーク、基幹システムの帳票印刷分野で協業
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)とウイングアークテクノロジーズ株式会社(以下、ウイングアーク)は8日、基幹システムプリンティング分野で協業すると発表した。また、この提携に伴い、帳票システムと複合機を連携させるソリューションを5月上旬より提供する。
新ソリューションは、ウイングアークの帳票ソリューション「Super Visual Formade(SVF)」および「Report Director Enterprise(RDE)」と、キヤノンの複合機「imageRUNNER ADVANCE(iR-ADV)」を利用するもの。RDE帳票サーバーから圧縮・暗号化して出力された帳票データを、複合機のiR-ADV側で解凍・復号して印刷することにより、遠隔地へのデータ出力におけるネットワーク負荷を軽減し、高いセキュリティ環境下での帳票印刷を実現するという。
また、iR-ADVのWebブラウザ機能を利用し、iR-ADVの操作パネルから直接印刷を指示することも可能。工場や倉庫、店舗などPCがない環境でも、作業指示書や出荷伝票といった、業務に必要な帳票の印刷を可能にしている。さらに、完全印刷通知機能により、帳票の印刷状況を確認する仕組みも用意した。
キヤノンMJは、このソリューションを複合機の新たな商材の1つに位置付け、製造業や流通業、小売業などに提案していく考え。一方のウイングアークでは、iR-ADVのユーザーに対し、SVFとRDEを提案し、新規ユーザーの獲得を目指すとしている。
なお両社では、ソリューション化にあたって、SVF、RDEとiR-ADVを連携させるソフト「RDE連携プリント for imageRUNNER ADVANCE」を共同開発している。こうした機能の拡充は、帳票サービスのクラウド化を見据えて行われたもので、今後は帳票サービスのクラウド化に対応したプリンティング環境の提供も行いたい意向だ。
RDE連携プリント for imageRUNNER ADVANCEの価格は、7万8000円(税別)。