「高温多湿にも対応」、日本SGIが空冷式の新モジュラー型データセンター


SGI ICE Cube Air

 日本SGI株式会社は11日、モジュラー型データセンターの新シリーズとして、冷却システムに空冷式を採用した「SGI ICE Cube Air」を発売した。

 SGI ICE Cube Airは、外気および気化冷却による冷却システムを装備した空冷式モジュラー型データセンター。

 空調面から省電力化とコスト削減を目指した新シリーズで、外気冷却には高効率ファンを、気化冷却には3層構造フィルタによって冷却効果を調整する最新のシステムを採用し、PUE 1.06未満を実現した。また、追加で直膨式の空調機(DXコイル)、あるいは冷水冷却装置を設置することも可能で、「日本の夏場のような高温多湿の気候にも十分に対応できる」としている。

 ラインアップは、コンテナの大きさやラックの搭載数に応じた「スモール」「ミディアム」「ラージ」の3モデル。いずれもSGI製品のほか、19型ラックに対応した他社製ラックマウントシステムを搭載できる。

 スモールは、8フィート(幅2.48m×奥行き4.2m×高さ2.85m)のコンテナに4ラックまで搭載できるエントリーモデルで、「業界で最もコンパクトなモジュラー型データセンターとなる」(同社)。

 ミディアムは、2010年7月に発売した「SGI ICE Cube」の空冷式モデルを再ラインアップしたもので、20フィートのコンテナに10ラックを搭載できる。このミディアムを標準で2台組み合わせたのが最上位のラージとなり、4コンテナ連結時には最大80ラックまで搭載可能。サーバーのコア数にして最大9万7920、ストレージの容量にして最大143PBまでスケールする。

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