NTTデータセキスイシステムズ、基幹業務SaaS「SKit」を刷新


 株式会社NTTデータセキスイシステムズは9日、SaaS型基幹業務システム「SKit」の機能を刷新すると発表した。12月より販売を、2011年6月より提供を開始する。

 SKitは、積水化学グループの基幹システム構築で培った業務ノウハウを生かし、SaaS型の統合基幹業務システムとして2002年に提供を開始したサービス。今回は複合業態対応・個別原価管理を中心に機能を拡充し、またSOA/カスタマイズ基盤を採用することで、企業別のニーズにスピーディ、柔軟、低コストに対応可能になったとする。

 販売管理システムでは、複合型の業態別業務処理に対応し、在庫品販売、メーカー直送をはじめ、組み立て販売、加工販売、工事付き物販、サービス売り上げなど、多岐にわたる販売プロセスを標準装備。さらに輸出入取引やEOS・EDI取引にも対応した。

 会計システムでは、NTTデータビズインテグラルの「Biz∫会計」のOEMにより、一般会計・債務管理・債権管理・債務管理・資産管理・管理会計などから構成される、国際会計基準を視野に入れたシステムを実現した。

 システム基盤には、「intra-mart WebPlatform 3」を採用。業務機能とワークフローをシームレスに連携させることで内部統制の強化を実現している。一方、SOA/カスタマイズ基盤では、各業務のビジネスロジックを適切な業務粒度に「プロセス」と「サービス」で定義し、ユーザー企業ごとの業務用件に応じて組み替え可能とすることで、マルチテナント環境下でのセキュアなカスタマイズを実現している。

 課金体系は、利用機能・利用者数・データ量に応じた月額制。参考価格は、販売管理システムの基本利用料が1社あたり8万4000円/月から、ユーザー利用料が1人あたり4000円/月から。

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(川島 弘之)
2010/12/9 18:17