NTTデータが自社システムにAzureを採用、Azureへの移行支援サービスも提供


 マイクロソフト株式会社は22日、株式会社NTTデータの電子入札システムが、2010年度末をめどに、Windows Azure Platform(以下、Azure)ベースに移行すると発表した。

 マイクロソフトは、NTTデータ MS開発部に所属する約100名の.NET技術者を中心に、Azureに関する提案体制の強化を支援。マイクロソフトのエンタープライズサービス部門「マイクロソフトコンサルティングサービス」を通して、技術情報などのAzure移行ノウハウを提供し、intra-martフレームワーク上に構築された社内システムの移行を支援するという。

 一方のNTTデータは、社内システムのAzure移行で得たノウハウを活用し、同社が提供するクラウドサービス「BizXaaS」のビジネス拡大を図る考え。同時に、BizXaaSの「クラウド構築・運用サービス」における「マイグレーションサービス」で、移行先の選択肢として新たにAzureを加える。

 従来、NTTデータのマイグレーションサービスでは、メインフレームなどのレガシーシステムからオープンへの移行サービスを主に提供してきたが、今回、オンプレミス環境からクラウド環境への移行をサービスメニューに追加。オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドの連携によるハイブリッドクラウドの実現にもあわせて取り組むことで、インフラからアプリケーション層までの全体最適化を支援するとしている。

 なお、NTTデータによるAzureへのマイグレーションサービスは、12月の提供開始予定で、マイクロソフト、NTTデータの両社で技術検証を行っていくとのこと。

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(石井 一志)
2010/11/22 11:30