x86サーバー主体の製品構成への転換が加速、2014年の市場規模は4019億円
IDC Japanの国内サーバー市場予測


国内サーバー市場予測、2007年~2014年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は10日、2010年~2014年の国内サーバー市場予測を発表した。それによると、2009年~2014年までの国内サーバー市場の年間平均成長率はマイナス3.5%、2014年の国内サーバー市場は4019億円と予測されている。

 直近の実績では、2010年上半期の国内サーバー市場規模は、前年同期比10.5%減の2239億円で、x86サーバーとIA64サーバーがプラス成長だったのに対し、ほかの製品分野は2けたのマイナス成長に終わっている。2010年通年では、同7.5%減、市場規模は4446億円との予測で、上期同様、x86サーバーとIA64サーバーはプラス成長となる見込み。

 こうした状況について、IDC Japan サーバー リサーチマネージャーの林一彦氏は、「2009年は、2001年以降最大のマイナス成長を記録した。2010年は景気後退の影響が残り、市場全体としてはマイナス成長となるが、ユーザーのサーバーへの投資が戻ってきており、x86サーバーとIA64サーバーはプラス成長に転じ、回復基調に入るとみている」とコメントした。

 なお、今後も国内のサーバー市場は、低価格製品へのシフトや、x86サーバー主体の製品構成への転換が加速すると予測されており、サーバー市場全体のうち、x86サーバーの出荷金額比率は、2009年の46%から、2014年には59%へ上昇することが見込まれている。

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2010/11/11 15:30