日本IBM、クラウド環境構築アプライアンス「CloudBurst」のPOWER7搭載モデル


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は13日、クラウド環境構築アプライアンス「IBM CloudBurst」において、POWER7プロセッサ搭載のUNIXサーバー「Power Systems」に対応した「IBM CloudBurst V2.1 on Power Systems」を発表した。参考価格は約9300万円からで、12月17日より提供を開始する。

 IBM CloudBurstは、クラウド構築のためのサーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアをすべて組み合わせた上で、その導入サービスを含めてパッケージしたアプライアンスソリューション。従来はx86サーバーの「System x」をベースのサーバーに利用していたが、今回の新製品では、サーバーにPower Systemを採用した。

 これによって、信頼性を向上させたほか、物理サーバーや仮想サーバー、計算資源プールの動的配分を行える仮想化機能「PowerVM」により、業務負荷に応じた、柔軟なハードウェア資源の配分を実現したという。最小構成では、16コアを搭載し最大160の仮想サーバーに対応。最大構成では、仮想サーバーを2960まで拡大可能で、AIXによる、高いセキュリティと可用性を備えたクラウドサービスを提供できるとしている。

 ストレージは、ミッドレンジディスクストレージの「IBM System Storage DS5020」とストレージ仮想化アプライアンス「IBM System Storage SAN Volume Controller(SVC)」を利用しており、ストレージの一元管理と利用効率の向上が図れるとのこと。

 なお今回は同時に、IBM CloudBurstに導入されているクラウド管理ソフトウェア機能を、仮想アプライアンスとして切り出したソフトウェア製品についても、Power Systems向けの「IBM Service Delivery Manager on Power Systems」として製品化。12月17日より提供を開始する。価格は100PVU単位の場合で18万9600円。

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