マインドマップツール「MindManager」新版、Outlookと連携強化

ガントチャートで時間軸も表示可能に


米Mindjet ワールドワイドセールス&サービス部門 バイスプレジデントのグレッグ・ブラウン氏

 米Mindjetは7日、アイデアや情報を視覚的に管理するマインドマッピングソフトの新版「MindManager Version 9 日本語版」を発売した。

 MindManagerは、アイデアや情報をマッピングして全体像を把握できるソフト。プロジェクト管理、提案書作成、ブレインストーミングなど、アイデアを自由に配置することで思考を整理し、視覚的に表現できる。

 新版では、マインドマッピング(全体像)のほか、ガントチャート(時間軸)の表示に対応した。タスクとタイムラインを、MindManager内のガントチャートで同時に確認できるため、プロジェクト管理などにより使いやすくなっている。

ガントチャートビューに対応全体像と時間軸と同時に確認できる

 これに付随して、リソースプランニング機能も新たに追加。タスクごとに人員を割り当てると、その作業状況や負荷を可視化してくれる。「例えば、週あたりの各リソースの使用率や、一日あたりの勤務時間などを設定すると、どのタスクでリソース不足が生じるかを色分けして表示。時間軸を意識したPDCA管理が可能となる」(マインドジェット株式会社 チーフエバンジェリストの渡邉安夫氏)。

リソースプランニング機能マップ内で赤くマーカーされているのがリソース不足な個所。担当者が誰かといった検索が可能で、プロジェクト管理に役立てられる

 Microsoft Officeとの親和性も特徴。新版ではOutlook連携を強化した。Outlook内の仕事・メール・ノート・予定・連絡先などの関連情報を、MindManagerマップに直接結びつけることが可能。Outlookからどんな情報を引っ張ってくるか、そのクエリは任意にカスタマイズできるため、「例えば、(システムなどの)障害情報に関連したメールのみ検索して、マップ上に張り付けるといった使い方もできる」(同氏)。

Outlook連携を強化Outlook内の仕事・メール・ノート・予定・連絡先などの関連情報を、MindManagerマップに直接結びつけることが可能

 また、PowerPointとも統合され、MindManager内に表現したアイデアをPowerPointにエクスポートして、簡単にスライド化できる。「インタラクティブスライドショー」と呼ばれる同機能では、「対話式に、任意のスライドトピック・順序・階層レベルを修正するなど、プレゼンシナリオを柔軟に変更できるようになっている」(同氏)。

世界中のユーザーが作ったテンプレートを利用できるマップ共有コミュニティ

 そのほか、ソフト自体の起動時間を35%向上したほか、豊富なマップテンプレートを追加。さらにマップ共有コミュニティ「Maps for That!」も立ち上げ、世界中のユーザーが作成したオリジナルテンプレートも利用できるようになった。

 同ソフトは、「ブレインストーミングなどの用途から、複雑なプロジェクト管理まで幅広く、全世界150万人以上のビジネスパーソンに利用されている」(同氏)。日本においては2007年にマインドジェット株式会社を設立し、2010年に販売・サポート人員など増強。「今後もOfficeユーザーに新たな価値を提供していくほか、あまりOfficeを利用していないユーザーにも訴求して、Officeとともにマーケットの拡大に努める」とした。

 パッケージ価格は、4万8299円/ユーザー。アップグレードライセンスが1万7850円/ユーザー。マインドジェットオンラインストアや認定代理店経由で販売する。目標は「2011年度に1万ユーザー」(米Mindjet ワールドワイドセールス&サービス部門 バイスプレジデントのグレッグ・ブラウン氏)とのこと。

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