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MindManager 8
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MindManager 8の操作画面。リボンUIを採用するなど、Officeとの親和性の高さが特長
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マインドジェット株式会社は3月11日、マインドマッピングソフトの新版「MindManager 8」を発表した。同日より販売を開始する。
MindManagerは、マインドマッピングの作成のほか、プロジェクト管理、提案書作成、ブレインストーミングなど、アイデアを自由に配置することで思考を整理し、視覚的に表現できるソフト。リボンUIを採用するなど、Microsoft Officeとの親和性の高さも特長となっている。
最新版のMindManager 8では、他者との情報共有の機能を強化。従来、MindManagerで作成したマップは、専用のプレイヤーソフトで閲覧するか、PDF形式で静的なマップとして閲覧するしか方法がなかった。最新版では、Flashを利用することで、ダイナミックなマップの生成に対応。これにより、Flash埋め込み型のPDFを作ったり、WebパーツとしてFlashを作成するといった使い方が可能になった。
また、「Mindjet Connect」や「MindManager Web」など、インターネットを介してリアルタイムなコラボレーションが可能なツールを新たに用意。Mindjet Connectは、MindManager 8と連携して使用する製品で、マップの共同編集・インスタント会議・チャットなどの機能が用意されている。共同編集用のワークスペースは同社のホスティング環境を利用できるため、インターネット経由で自由に利用できるのが利点。一方のMindManager Webは、WebブラウザベースのMindManagerという位置づけの製品。MindManager 8と同等の機能をWebブラウザ上で利用できるので、Mindjet Connectなどとあわせて利用すれば、場所や環境に依存することなく自由に利用できるのが特長。
MindManager 8では、情報の検索機能も大幅に強化されている。新たに用意された内蔵Webブラウザは、MindManager内で直接Webページを表示できる機能。これを利用することで、マップ上にキーワードを直接入力し、検索結果を表示するといった使い方が可能。また、Webブラウザのアクセス履歴をマップ上に残したり、必要なWebページをマップ上に貼り付けたりすることもできる。そのほか、内蔵Webブラウザから、Microsoft Officeの文書ファイルにアクセスしたり、マップに添付されたOffice文書を直接編集したりすることも可能。
情報の検索機能では、データベースへのアクセス機能も用意。Oracle DatabaseやSQL Server、DB2などのデータベースのほか、ExcelやCSVなど表形式のデータに、MindManager内から直接アクセスできる。これにより、企業内の最新情報をマップ上で確認するといった使い方も可能となっている。
このほか、タスク管理では、自動計算機能を新たに追加。従来、タスクで設定していた日時などの情報は手動で編集しなければならなかったが、自動計算機能により、他のタスクの進ちょく状況に応じて日時の自動更新ができるようになっている。
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米Mindjet副社長、アジア地域&日本担当のジョン・ウォン氏
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米Mindjet副社長でアジア地域&日本担当のジョン・ウォン氏は、「MindManagerはマインドマッピングだけでなく、視覚的にさまざまな情報を取得できるソフトで、企業のナレッジワーカーを対象としたもの。コミュニケーション機能などは、弊社でもすでに使っており、全世界の拠点にいる社員と、MindManager上でミーティングを行っている。メールで行っているコミュニケーションなどは、すべてMindManager上で完結できる」と紹介。
同社営業・マーケティング本部長の吉岡賢司氏も、「マインドマッピングのツールととらえられると非常に小さな市場向けの製品におもわれるが、プロジェクト管理で活用できるなど、本来はMicrosoft Officeを利用している層にマッチしたソフト。Microsoft Officeとの親和性も高いので、あわせて使っていただきたい」と、Office製品を日々利用するユーザーに最適な製品であると強調した。
対応OSは、Windows XP/Vista/Server 2003。価格は、MindManager 8が5万4600円、Mindjet Connectが1万5000円/年、MindManager Webが1万5000円/年。アップグレード版も用意しており、MindManager Pro 7以前のユーザーは1万2500円で、MindManager Lite 7のユーザーは2万5000円でアップグレードできる。なお、30日間無償で利用できる試用版も用意されている。
■ URL
マインドジェット株式会社
http://www.mindjet.jp/
( 福浦 一広 )
2009/03/11 15:05
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