NTTデータ、企業向けパブリッククラウド「BizXaaSプラットフォームサービス」を強化


 株式会社NTTデータは17日、エンタープライズ向けパブリッククラウドサービス「BizXaaSプラットフォームサービス」のラインアップに、「文書管理サービス」「EDIサービス」を追加すると発表した。同日より提供を開始する。また2011年度には、IFRS(国際財務報告基準)対応ソリューション「連結クラウド」を、株式会社NTTデータビズインテグラルから提供する予定という。

 BizXaaSプラットフォームサービスは、企業や地方自治体などに向け、SaaS型アプリケーションとそれをカスタマイズするツール・環境を、高可用な国内のデータセンターから提供するもの。

 この新サービスである「文書管理サービス」では、文書ファイルのアクセス管理、情報漏えい対策といった高度なセキュリティ機能や、決裁文書の進ちょくを把握できるワークフロー機能などを利用し、文書ファイルの管理・活用と、それによる業務の改善を実現する。

 具体的には、更新、登録、階層管理、ダウンロードなどの権限を階層単位、文書単位に設定できる、細かな権限管理に対応。利用者の操作ログ取得、管理者のデータベース作成などの操作ログ取得といったアクセスログ管理機能も備えている。

 また、BizXaaSプラットフォームサービスの各種アプリケーションとの連携を行えるほか、画面設計やメニュー表示のみでなく、基幹系システムとの連携、英語・中国語への対応など、柔軟なカスタマイズをサポートした。加えて、ワークフローの申請、承認処理、承認履歴の管理などワークフローとの連携にも対応するとのこと。

 一方の「EDIサービス」は、複数のシステム同士のデータ連携を容易に行えるサービス。BizXaaSのクラウドアプリケーションと顧客の既存システム連携を、構築データ変換プログラムの設計、構築データ連携システムの運用といた複雑な作業をせずに行えるという。ユーザーは、データ連携のためのヒアリングシートにルールを記述するのみで、設定はNTTデータが行うため、プログラムの開発、サーバーの準備、システム運用などを実施する必要はない。

 3つ目の「連結クラウド」は、クラウドサービスを用いて連結会計のIFRS早期対応、経営の見える化の実現をするサービス。連結会計に必要なパッケージ、グループ各社における個別会計を行う「Biz∫会計」、企業グループ全体の総勘定元帳を統合化する「Biz∫G元帳」、グループ全体の連結会計を行う「Biz∫連結」といった、企業グループの連結会計に必要なパッケージを、一括してクラウド環境上で提供する。

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