1000人超企業の7割「Twitter導入効果を実感」~gooリサーチ調査


 NTTレゾナント株式会社と株式会社ループス・コミュニケーションズは5日、企業におけるTwitter活用の統計調査結果を発表した。Twitter利用開始から6カ月未満の企業は64.2%、従業員1000人以上の企業では「導入効果あり」の平均値が約7割を超える状況が浮かび上がっている。

 今回の調査は、「gooリサーチ」に登録しているTwitter企業アカウント運用担当者を対象に、7月9日から12日までインターネット上で実施した。有効回答数は315名。従業員数「10人未満」の企業が32.1%(回答数101名)ともっとも多く、「1000人以上」は19.0%(同60名)だった。

 Twitterアカウントの運用期間についての設問では、「1カ月未満」が23.2%、「1~3カ月未満」が19.4%、「3~6カ月未満」が21.6%で、6カ月未満の企業は合計64.2%だった。2010年になってから開始した企業が大半で、導入初期の模索を行っている段階と言える。

 Twitter開始の理由については「顧客接点を増やしたかったから」が48.9%、「無料で始められるから」の46.3%、「担当製品やサービスのブランディングに効果があると考えたため」の41.0%などが上位だった。

 Twitterをはじめとしたソーシャルメディア全般で、運用ガイドラインを特に何も制定していないという回答は全体の61.0%。しかし企業規模に応じた差が大きく、1000人超の企業は31.7%にとどまる一方、10人未満の企業は83.2%に達した。

 企業アカウントを使って具体的にどのような施策を行っているかの設問では、「担当者のキャラクターを工夫して好感を持ってもらうように努めている」が33.7%でもっとも多く、「自社製品・サービスに関するつぶやきに積極的にコメントしている」の33.3%、「顧客とのフランクな交流を心がけている」の31.4%が続いた。顧客との直接的な対話を重視する傾向が強い一方で、「自社に関するつぶやきをモニターしている」が14.9%にとどまるなど、ツール的な活用は進んでいないという。

 Twitter導入の効果については、「ソーシャルメディア上での問い合わせ件数が増加した」、「自社サイトへのアクセス数が増加した」など18項目を4段階評価で尋ねた。もっとも多かったのが「公式ブログへのアクセス数が増加した」で、「当てはまる+やや当てはまる」の回答が65.5%だった。

 Twitter導入効果を訴える回答は、規模の大きい企業ほど比率が高まる傾向にあり、1000人以上の企業では18項目の設問いずれとも「当てはまる+やや当てはまる」が7割を超えた。

 今後の課題について聞いたところでは、「効果の測定が難しい」との答えが40.0%で第1位だった。1000人超の企業では、ポジティブなツイート数やリツイート数、サイト誘導率などを計測する“効果測定”が積極的に行われているが、1000人未満の企業では相対的に低い傾向にあり、予算や人員数の差が大きく表れている。

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