スカイアーチとリッテル、分散処理ソフト「Hadoop」導入支援コンサル


 株式会社スカイアーチネットワークス(以下、スカイアーチ)と株式会社リッテルは5日、共同で「Hadoopコンサルティング」サービスの提供を開始した。

 Hadoopは、オープンソースの分散処理技術。分散ファイルシステムと分散バッチ処理システムが高度に連携しているため、巨大なデータを頻繁に処理する用途に向いており、既存のRDBMSやバッチ処理システムでは扱えない規模のデータを処理できる点や、時系列データ処理・地図データ処理などの複雑な集計処理も高速化できるのが特徴という。

 Hadoopコンサルティングサービスでは、巨大なデータ処理の時間短縮を課題に抱える顧客に、Hadoopおよび関連技術の導入コンサルティングを実施するサービス。顧客のシステム概要と課題を洗い出し、HadoopやHive/Pig/Latin/Hbase/Mahout/Zookeeperといった関連技術の検証を行い、最適な技術を適用した情報処理システムを提案。その後、ロジック開発、HadoopAPIの提供、パフォーマンス測定まで支援する。

 リッテルは東大とともにHadoopをはじめとする自然言語処理技術の研究を進めている。スカイアーチはクラウドを含むITインフラの設計・構築・運用に多くの実績を持つ。同サービスではこれらを生かし、リッテルがコンサルティングと情報処理システムの開発を担当、スカイアーチが販路開拓、インフラ構築、運用管理(任意)を担当する。

 両社は、これを契機にHadoop分野での連携を強化。コンサルティングで得られた市場のニーズを反映し、2010年中に新サービスとして発表する計画という。

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(川島 弘之)
2010/8/5 15:02