McAfee、モバイル紛失時の遠隔ロックなど手掛けるTenCube買収へ


 米McAfeeは3日、モバイルセキュリティサービスを提供するシンガポールTenCubeの買収を発表した。買収完了は8月となる見込み。

 TenCubeは、シンガポールで「WaveSecure」というモバイルセキュリティサービスを提供する株式非公開企業。同サービスは、モバイル端末を紛失した際に位置検索して所在を特定でき、盗難された場合も遠隔操作で端末ロックやデータ消去できるもの。許可されていないワイヤレスアカウントで使用されると、自動的にロックダウンモードに移行して、持ち主の緊急連絡先に現在地を通知することも可能という。

 McAfeeは、今回の買収により、マルウェア対策、データ保護、Webセキュリティ、ファミリー保護などのモバイルセキュリティポートフォリオを拡大。あらゆる規模のユーザーに幅広いプラットフォームと、モバイルデバイスを遠隔操作できる簡単で柔軟なソリューションを提供するとしている。

 具体的には、ユーザーとその家族が、位置検索、ロック、消去、暗号化、マルウェア対策、フィルタリング、管理、バックアップ、復元、データアクセスを一貫して行えるサービスを提供。iPhone/Android/Blackberry/Symbian/Windows Mobile/Java搭載携帯電話向けにも技術の統合を進めるほか、自分の子供の現在地を特定するサービスの提供も計画。

 併せて、企業全体でモバイルアプリケーションのポリシーを実装し、コンプライアンスを徹底できるIT管理者向けデバイス管理ソリューションとしても拡大していく。

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