PCIアイオス、RAIDやWindows Server 2003/2008に対応するディスク丸ごと暗号化ソフト最新版


 PCIアイオス株式会社は、Windows Server向けドライブ暗号化ソフト「ProtectDrive for Servers 9.2」の販売を7月15日より開始する。PC1台あたり1ライセンスが必要で、1ライセンスの価格は12万円(税抜)。保守費用は別途必要となる。

 「ProtectDrive」はSafeNet社の製品で、ドライブ上のデータを丸ごと暗号化し、盗難や紛失の際のデータ漏洩を防止するWindows用ソフトウェア。Windows XPなどクライアントPC向けの「ProtectDrive」と、Windows ServerやRAIDに対応した「ProtectDrive for Servers」の2製品をラインナップする。

 最新版は「ProtectDrive」および「ProtectDrive for Servers」ともバージョン9.2で、Windows 7やWindows Server 2008に対応した。64bit版もサポートする。

 今回販売を開始する「ProtectDrive for Servers」英語版の対応OSは、Windows Server 2003 R2 SP2、Windows Server 2008 R2。英語版となっているが、ソフトウェアはすでに日本語版となっており、マニュアルのみ英語版となる。日本語マニュアルは完成し次第、無料ダウンロードで提供する予定。マニュアルが英語である以外は、今後発売される日本語版とパッケージ内容は同一であるという。

 「ProtectDrive」の特徴としては、暗号化や認証機能をすべてソフトウェアで実装しているため、PC側でハードウェア耐タンパー性を持つセキュリティチップ(Trusted Platform Module=TPM)などのハードウェアを搭載している必要はない点が挙げられるという。

 ハードウェア故障ではなくOSなどの問題でWindowsが起動しなくなった場合に、CD-ROMからWindows PEを起動して暗号化されたドライブから任意のファイルを取り出すツールや、FD起動で暗号化されたドライブ全体を復号化するツールなど、各種リカバリツールが付属する。管理サーバーが不要なため、ネットワークに接続していない環境でも、これらのリカバリツールが利用できる。

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(工藤 ひろえ)
2010/7/15 17:03