APCジャパン、ラックスペースに設置可能な「モジュラー型PDU」


 株式会社APCジャパンは7日、ラックスペースに設置可能な「モジュラー型PDU」を発表した。ラック型と5Uラックマウント型の2製品を9月1日より販売する。

 昨今、ラックあたりの搭載機器数および消費電力は増加傾向にあり、分電盤を追加する必要性が生じている。多くの場合、壁付け型を追加するが、機器までの配線距離が長くなり、電源ケーブルがかさばったり、電圧低下によりエネルギーをロスしたりするのが課題だ。

 これに対してモジュラー型PDUは、中容量モジュール型UPS「Symmetra PX160」における「出力分岐回路(ラックへの給電ブレーカー部分)」の拡張ユニットとして提供される。ブレーカーがモジュール化されているので電気工事不要で、必要な部分のみ容易に交換・増設できる。設置場所もIT機器のそばとなるので、電源ケーブルやエネルギーロスの課題を解消してくれる。

 各ブレーカーモジュールは標準でインテリジェンス機能を搭載。同社の統合管理ソリューション「InfraStruXure Central」と併用することで、ブレーカーごとの電流を監視できる。モジュラー型PDU単体でもWebブラウザからステータス監視、しきい値設定、アラームなどを統合管理可能という。

 なお、Symmetra PX160のオプションとして提供されるが、他社製のUPSにも接続できる。価格はラック型が223万5000円、ラックマウント型が43万7500円。

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