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シュナイダーエレクトリック、データセンター・インフラ管理ツール新版

サーバー電力制御と3D温度分布機能を強化

 シュナイダーエレクトリック株式会社は18日、データセンター・インフラストラクチャ管理(DCIM)ツール新版「StruxureWare Data Center Operation v7.3」を発表した。

 同ツールは、データセンターやサーバールームのライフサイクル全体にわたって、その資産、リソースの使用、運用状態に関するデータを収集して管理するソフトウェアスイート製品。高可用性と最大効率のバランスを維持し、データセンターの複数ドメインの横断的な管理を実現する。

 新版では、Intel DCM技術で実現されるパワーキャッピング(消費電力上限設定)によって、サーバーレベルで電力消費を一層柔軟に管理できるようになった。ライブセンサーマッピングの3D画面も改善。温度センサーによる温度分布状況の3D可視性を高め、データセンターの冷却状態をリアルタイムに確認できるようになった。

 また、新たに追加された「StruxureWare Portal」によって、事業とデータセンターの主要業績評価指標(KPI)の可視性を高め、企業の多様なステークホルダーに最適化された閲覧画面を提供する。

 そのほか、「ディザスタ・リカバリ・ノード機能」を追加。災害時に運用を継続するためのバックアップノードを構成することで、Operationサーバーを別の場所でホスとするオプション機能を提供する。

 StruxureWare Data Center Operationは、「StruxureWare Data Center Expert」とともに用いることで、フロア・ケージ・ラック・サーバー・仮想マシンまでの電力、冷却、セキュリティ、エネルギー利用を監視・運用・分析・最適化することが可能。オープンで統合可能なソリューションをIT管理者と設備管理者に提供する。

川島 弘之