米IBMが米BigFixを買収~データセンターや大企業のITセキュリティー管理を効率化


 米IBMは1日、米カリフォルニア州のBigFixを買収することで、両社が合意に達したことを発表した。買収金額等は明らかにされていない。規制当局の認可の後、買収は2010年第3四半期に完了する見込みだ。

 BigFix社は、企業やデータセンターのPC、ノートパソコン、サーバーを認識し、セキュリティー管理を効率化するソリューションを提供している。

 企業のITポリシーに合致しないと判断された端末に対し、セキュリティーパッチやソフトウェアアップデートを自動的に行える。BigFix社ではこの作業を、50万台に対して数分で完了できるとしている。

 IBMは、BigFix社の自動化ソリューションをIBM Software Groupに加え、データセンター向けポートフォリオの一部にしたい考えだ。これにより、データセンターにあるサーバー、ネットワーク、ストレージ、セキュリティーの最適化を行うことができる。また、Windows/Mac/UNIX/Linuxに対応することから、企業内IT資産のメンテナンスと最適化にも使用できる。

 BigFixのソリューションは、既に米国連邦政府、リテール、エンターテインメント、ヘルスケア、教育、金融機関等の分野で700以上の顧客を持つ。買収は2010年第3四半期に完了する見込みだ。

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