米IBM、米AT&TのSterling Commerce事業を14億ドルで買収


 米IBMは5月24日(米国時間)、米AT&Tのビジネスソフトウェア部門Sterling Commerceを買収することで合意したと発表した。買収金額は約14億ドルで、取り引きは現金で行う。2010年後半に手続き完了の見込み。IBMは買収でミドルウェアを強化することを狙う。

 Sterling Commerceは電子商取引など企業間の取り引きやコラボレーションソリューションを提供している。対象業種は、金融、製造、物流/流通、小売などで、世界に約18,000社の顧客を抱え、年間売り上げは約10億ドル。AT&Tは2000年に同社を取得して100%子会社とした。

 IBMはSterling Commerceの取得によって、「WebSphere」ブランドで展開するミドルウェアを強化する。IBM のルール管理、分析、ビジネスプロセス管理などとSterling CommerceのEビジネスや電子データ交換などのソリューションを組み合わせて提供。企業はビジネス上の変更に柔軟かつ迅速に適応できるという。

 Sterling Commerceは買収後、IBMのソフトウェア事業部内のWerSphereグループに統合される予定。IBM はSterling Commerce製品のサポートを継続する。

(Infostand)

2010/5/25 09:40