米IBM、ブラジルに南米初の研究施設を開設へ


 米IBMは6月8日(ブラジル時間)、「IBM Research - Brazil」として9番目の研究施設をブラジルに開設することをブラジル政府とともに発表した。豊富な資源と優秀な人材を活用し、「スマートプラネット」にフォーカスして研究開発を進める。

 IBM Researchが新規にラボを開設するのは12年ぶりで、IBM Research - Brazilは南米初のラボとなる。IBM は世界6カ国8カ所に持つ研究施設で約3000人の研究者を抱えるが、新施設では100人の研究者を置いて開発に当たる計画だ。

 新しい研究施設では、スマートプラネットにフォーカスした研究開発を進める。具体的には、資源の発見・探査・ロジスティックス、スマートデバイス、スマートな「人間システム」を挙げている。

 同国で2014年に開催されるサッカーワールドカップや2016年のオリンピックなど、大規模なイベントで利用できるシステムの開発を掲げている。このほか、運輸・輸送、ヘルスケア、アグリビジネスなどの分野にも取り組んでいく。

 IBMは今後、ブラジル政府と共同でラボの設置場所を決定するが、首都サンパウロとリオデジャネイロにある既存施設ではただちに取り組みを開始する。

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(Infostand)
2010/6/9 09:06