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さくらインターネット、「さくらのクラウド」のアプリケーション実行基盤「AppRun」を正式提供

 さくらインターネット株式会社は9日、パブリッククラウド「さくらのクラウド」において、アプリケーション実行基盤「AppRun」の正式サービスの提供を開始した。

 AppRunは、コンテナイメージをもとにアプリケーションを自動デプロイし、スケーリングや運用管理をシームレスに実行できるマネージドサービス。これまでCR版として提供していた「共用型」プランに加え、新たに「専有型」プランを正式サービスとして提供する。これにより、利用シーンやセキュリティ要件に応じて最適な実行環境を柔軟に選択できるとしている。

 新たに提供を開始する「AppRun専有型」は、専用の仮想サーバー上でアプリケーションを実行できる構成で、他ユーザーの影響を受けずに高い安定性とセキュリティを確保できる。企業や自治体など、厳格な運用ガバナンスが求められるシステムにも適しており、国産クラウドの信頼性と柔軟性を兼ね備えたアプリケーション実行基盤として利用できる。

 既存の「AppRun共用型」は、複数ユーザーでリソースを共用することでコストを抑えられるため、開発や検証などスピードとコストを重視する用途に適している。

 両タイプとも、Webコンソールからデプロイ・監視・スケーリングまでを一元的に管理できる。インフラ管理の工数を削減し、実証実験やプロトタイプ開発、サービスの新機能リリースなど、迅速な開発サイクルが求められる場面でも高い生産性を実現するとしている。

 専有型の最小構成例は1vCPU・2GBメモリ(ロードバランサ未使用)で、価格(税別)は時間額約55円/日額約550円/月額約1万1000円。共用型の最小構成例は0.5vCPU×1GBメモリ(スケールアウトなし)で、価格(税別)は時間額約5円/日額約120円/月額約3720円。