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LINE WORKS、専門知識がなくても業務に合わせたAIアシスタントの作成が可能な「LINE WORKS AiStudio」

 LINE WORKS株式会社は11月27日、専門知識がなくても自社の業務やデータに合わせてAIアシスタントを活用できる、生成AIサービス兼AIプラットフォーム「LINE WORKS AiStudio」を提供開始したと発表した。また、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」上でAI機能を利用するためのアップデートも行われている。

 「LINE WORKS AiStudio」は、専門知識がなくても業務に合わせてAIアシスタントを簡単に活用できるサービス。生成AIを扱うための専門スキルや複雑な設定は不要で、アイデアを伝えるだけで、理想のAIアシスタントを素早く作成できるという。

 加えて、RAG(検索拡張生成)機能も搭載しており、社内で保有しているドキュメントやナレッジを細かいチューニングなしでそのまま読み込ませることが可能。現場業務に合わせたAIアシスタントを作成・活用できるとした。

 サービスは「LINE WORKS」プラットフォーム上で提供され、さまざまな管理者機能やセキュリティ機能を搭載する。また、OpenAIのLLM(大規模言語モデル)を採用しているが、ユーザーが入力した情報は生成AIの学習には一切利用されないため、安心して利用可能。AIの回答には出典情報を表示することで、根拠を確認できるようにしている。

 価格は、1ユーザーあたり月額1140円(年間契約の場合は月額950円)で、1ユーザーあたり140万トークン(質問約200回分)が付与される仕組み。付与されたトークンは会社全体で共有できるが、不足した場合は追加で購入することも可能だ。

 また今回は、「LINE WORKS AiStudio」の提供開始に合わせて、「LINE WORKS」にも新機能が追加された。新版「LINE WORKS v4.4」では、「LINE WORKS AiStudio」と連携することで、トーク画面からAIアシスタントを呼び出して質問・依頼する機能や、掲示板・Drive内の情報をAIが検索・要約して提示する機能を搭載。ユーザー企業独自のAIアシスタントを「LINE WORKS」上で利用することもできる。

 このほか、トークルームでは、カテゴリーを自由に追加できるようになった。これにより、店舗ごとや緊急連絡用など、使い方に合わせた整理が簡単に行えるようになるという。さらにカレンダーでは、予定の主催者だけでなく、参加者も予定内容を変更できるように改善された。定例会の日時調整は主催者が行い、発表内容は発表者がカレンダーに書き込むなど、スムーズな業務分担を実現するとしている。