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BoxとAWS、組織がAIを安全に使用してコンテンツから価値を引き出す方法を変革するための協業を発表
2025年11月19日 06:30
米Boxと米Amazon Web Services(AWS)は現地時間17日、組織がAIを安全に使用して最も重要なコンテンツから価値を引き出す方法を変革するために、新たに複数年にわたる戦略的コラボレーション契約(SCA)を結んだと発表した。
この契約は、両社の長年にわたる関係に基づき、AWSの高度なAIサービスと信頼できるインフラストラクチャを使用して構築される、新しいBox AIエージェントとサービスの作成に重点を置いていると説明されている。
また、Boxは、Amazon QuickSightとの新たな統合、Amazon Q Developerのカスタマイズ、Amazon Strands、Kiro、Amazon Bedrock AgentCoreとの互換性を含む新しい提供内容と機能をリリースした。これにより、コンテンツ中心のワークフローの自動化を効率化し、企業データから実用的なインサイトを安全に抽出するインテリジェントなアプリケーションを実現するとしている。
Boxは、Anthropic ClaudeおよびAmazon TitanとのエンタープライズグレードのAI機能を提供する既存のコラボレーションに基づき、AWS統合を通じて新しいAIエージェント機能を発表した。
Amazon Bedrockを搭載した新しいBox AIエージェントは、長文ドキュメントの要約、複数文書からなるFAQの生成、検索性とコンプライアンス強化のためのメタデータ抽出、日常的なコンテンツ作業を自動化するインテリジェントワークフローの構築により、ワークフローの自動化と企業データからの新規コンテンツ生成を実現する。これにより、組織はAmazon Bedrockモデルを活用し、独自のビジネスニーズに合わせてエージェントをカスタマイズする柔軟性を得られる。
Amazon Novaマルチモーダル埋め込みによる高度なマルチモーダルコンテンツ分析により、Box AIは、テキスト、画像、ビデオ、音声など、Boxに保存されているマルチモーダルコンテンツから分析および洞察を生成するオプションを提供し、多様なコンテンツ形式に統一的な意味理解を実現するとともに、検索性の向上と自動化されたワークフローを促進する。
17日から利用可能になった、Amazon QuickSightとBoxリモートMCPサーバーの新たな連携により、両社の顧客はQuickSight内で直接Boxコンテンツから安全にインサイトを抽出し、新規ファイルを生成し、アクションを実行できるようになる。これにより、生産性を向上させ、意思決定を加速する。
また、現在利用可能なBox SDKとセルフホストMCPサーバー上のAmazon Q Developerのカスタマイズにより、インテリジェントなアプリケーションの構築と、生成AIによるコンテンツ中心のワークフローの自動化を容易にする。
Amazon Strands、Kiro、Amazon Bedrock AgentCoreとBox SDKの互換性により、AIエージェント、コネクタ、Boxのインテリジェントコンテンツ管理プラットフォーム間のオーケストレーションを保証する。
また、契約の一環として、2026年初頭から、米国の顧客はAWS MarketplaceでBox製品の購入が可能となる。これにより、顧客はAWS環境内でコンテンツを管理するため、Boxのソリューションを容易に調達・導入し、シームレスに活用できる。