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リコー、AIを活用したSaaSプラットフォーム「RICOH Intelligent Automation」でIDP領域のビジネス展開を加速へ

 株式会社リコーは28日、プロセスオートメーション(PA)事業をグローバルに強化するため、AI技術を活用したSaaSプラットフォーム「RICOH Intelligent Automation」を開発したと発表した。今後のグローバル展開を見据え、顧客価値を検証するため、先行顧客に対して試験的なサービス提供を開始する。

 RICOH Intelligent Automationは、ドキュメントの仕分けや管理、データの抽出といった業務の自動化を支援する「インテリジェントドキュメント処理(IDP)」に強みを持つ、SaaS型のオーケストレーションプラットフォームである。

 2024年4月に全株式を取得した独natif.ai GmbHが持つ、AIを活用した画像認識やOCRの技術などを取り入れ、紙文書や手書き文書を含むさまざまなドキュメントからの情報抽出機能を強化しており、幅広い業務プロセスにおいて自動化・高度化を実現できるという。

 また、複合機やスキャナーなどのデバイスと各種アプリケーション、多様なパートナーのソリューションと連携し、自由自在に組み合わせることで、データの入り口から出口まで、ドキュメントに関わる業務の自動化をワンストップで支援可能。さらに、顧客の業務プロセスに応じ、さまざまなデバイス、システム、技術を組み合わせて、ノーコードでの個別のワークフロー構築を行えるため、既存の運用を大きく変えることなく、最適かつ柔軟に活用できるとした。

 なお今後は、生成AIの活用を強化する計画で、AIアシスタント、AIエージェント機能などの追加アップデートも予定している。