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NECと昇降機・立体駐車場メーカーのダイコーが協業、安全・安心な機械式駐車場の無人化実現に向けた取り組みを推進

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、機械式駐車場の安全性向上と人手不足の解決に貢献する無人化ソリューションの開発に向け、昇降機・立体駐車場メーカーのダイコー株式会社との協業を6月から開始したと発表した。NECではこれまでも、オフィスビル、ホテル、商業施設などに併設される機械式駐車施設の「安全・安心」な無人化を支援してきたが、この「安全・安心」の強化にダイコーも共感し、今後は両社で協力して取り組みを進めていくという。

 今回の協業では、両社の強みを持ち寄り、これまでにない付加価値の創出を目指す。NECは、長年培ってきた画像認識とAI技術やシステムインテグレーションの知見を生かし、ソリューション全体の設計からソフトウェア開発までを担当する。画像認識とAI技術による安全・安心の実現に加え、利用者が直感的に使えるUI/UXをデザインし、ワンストップでのサービス提供を目指すとした。

 一方、ダイコーは機器の制御技術や安全規格、事故事例・ヒヤリハットに基づく安全ノウハウを提供し、NECが開発するシステムと機械式駐車場が安全かつスムーズに連携するよう技術協力を行うとしている。

 また両社では、開発中の無人化ソリューションをいち早く体験できる先行デモンストレーションを12月に実施する。港区のオフィスビルに併設された機械式駐車施設において、入庫前に車に運転者以外が残っていないかを確認するために降車を検知する「降車確認ソリューション」と、施設内への人の侵入を検知して在場人数をカウントする「装置内への侵入検知ソリューション」のデモを行う予定とのこと。

デモンストレーション実施内容(予定)