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Cloudera、次世代プライベートAIプラットフォームの提供に向けDell ObjectScaleとの統合を発表

 Cloudera株式会社は3日、Dell ObjectScaleとClouderaの統合を発表した。これにより両社が提供するAI-in-a-Boxはさらに進化し、スケール、ガバナンス、そして経済的透明性を備えた包括的なプライベートAIプラットフォームを実現するとしている。また、今回の協業により、両社の顧客は完全に検証済みで統合されたデータプラットフォームを活用し、Dell TechnologiesのObjectScaleストレージに対してClouderaのすべてのコンピュートエンジンを直接実行できるようになる。

 Clouderaでは、エンタープライズAIの成功を妨げる課題の一つは、データの所在とそのアクセス方法をめぐる複雑さにあるとして、同社の調査レポートの結果を紹介している。ITリーダーは依然として多様なストレージアーキテクチャを利用しており、回答者の63%はプライベートクラウド、52%はパブリッククラウド、42%はデータウェアハウスを利用していると回答したという。

 こうした課題に対応するため、ClouderaはDellと協業し、両社の顧客が構造化・非構造化を問わずすべてのデータを一元的に保存し、安全かつ迅速にアクセスできるようにした。Clouderaは、明確なルール、セキュリティ、ガバナンスに基づいて、企業がデータを整理できるよう支援するとしている。さらに、この協業により、ClouderaユーザーはDell ObjectScaleをS3互換オブジェクトストアとしてAIワークロードに活用できるようになる。

 Dell TechnologiesのAIインフラ分野におけるリーダーシップと、ClouderaのセキュアなデータプラットフォームおよびAIツールが融合することで、完全なプライベートAIシステムが構築され、企業に大きなビジネス価値をもたらすと説明。企業はAI導入を迅速に開始して全体のコストを削減し、AIシステムを完全に信頼できるようになるとしている。また、これは規制の厳しい業界において特に重要だとして、ソリューションはデータ移動の課題を克服し、AIをより手の届きやすいものとし、AIタスク管理を簡素化し、プライベートAIエージェントを高い信頼性と効率性で展開する力を企業に提供するとしている。