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デロイト トーマツ、従業員エンゲージメント向上を支援する「Engagement Agent」を提供

調査結果の分析から施策案作成までを30分で実行

 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、デロイト トーマツ)は1日、生成AIを活用した従業員エンゲージメント向上支援ツール「Engagement Agent」を提供開始すると発表した。100名~5万名の組織での活用を想定している。

 「Engagement Agent」は、従業員エンゲージメント向上に関するデロイト トーマツの知見やコンサルティング手法を組み込んだ生成AIが、企業・団体などの組織が実施する従業員エンゲージメント調査の結果を分析して課題とアクションを明確化し、施策提案まで行う課題抽出・施策提案ツールである。

 具体的には、各組織が実施する従業員エンゲージメント調査結果のローデータを投入すると、エンゲージメントスコア、エンゲージメントに影響を与える項目・設問ごとのスコア、エンゲージメントに効く要素(キードライバー)の特定、エンゲージメントへの因果関係などを分析し、分析結果から課題を特定、それらに基づき施策案を提示するという。また、これらの情報はすべてWeb上で閲覧可能とした。

Webイメージ

 なおデロイト トーマツによれば、従来は、調査結果の分析から施策案作成まで、人力で1カ月以上かけて行うケースが多かったが、「Engagement Agent」では、サーベイのローデータを投入すると、約30分間で出力が完了するとのこと。

 こうして、施策案作成までの工程を効率化し、施策の検討や実行に工数を割り当てられるようにすることで、従業員エンゲージメント向上に向けた取り組みを促進し、組織の成長に貢献するとしている。

 また将来的には、自由記述の設問への回答をAIが読み解く分析、エンゲージメントの高さに応じた回答傾向の分析などが可能になるよう、機能を拡充する予定だ。

 「Engagement Agent」の利用料金は、サーベイの対象者数や利用期間などに応じた個別見積もりとなる。