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システムインテグレータ、製造業の意思決定を支援するS&OPソリューション「Streamline」を提供

 株式会社システムインテグレータは25日、米GMDHと日本国内で初の販売パートナー契約を締結し、S&OP(Sales & Operations Planning)ソリューション「Streamline」の本格的な提供を6月に開始したと発表した。

 システムインテグレータでは、日本の多くの製造現場では、需要(販売)と供給(生産・在庫)の計画を、いまだにExcelなどを用いた部門別の管理に依存しているケースが多く、営業部門が得た需要情報や市況データが製造部門に十分に共有されないまま、生産計画が作られてしまうのが現状だと指摘。その結果、過剰在庫や欠品、飛び込み注文への場当たり的な対応が常態化し、納期遅延やコスト増加につながっているという。

 こうした課題を、営業・製造・調達・財務の全部門一体型で解決する方法として、海外では一般的なS&OPという手法が、日本でも注目を集めつつあると説明。日本の製造業にStreamlineを提供することで、営業・製造・調達・財務部門間のシームレスな情報連携を促進し、需要と供給の最適化を実現するための戦略的意思決定を可能とする仕組みを提供するとしている。

 Streamlineは、統合事業計画(IBP)、S&OP、需要予測、在庫計画、MRPなど、サプライチェーン全体を最適化するための機能を提供。使いやすいユーザーインターフェイス、直感的な操作性、Excelや主要なERPシステム・既存システムとのスムーズな連携により、短期間での導入が可能で、企業が迅速にS&OPプロセスを開始し、効率的な計画立案を実現できる。

 AIを活用して過去の販売データや市場動向を分析し、自動モデリング機能により、季節変動やプロモーション効果を考慮した需要予測が可能。これにより、在庫レベルや生産計画の最適化を実現し、S&OPプロセス全体の効率を向上させる。

 さらに、サプライチェーン全体を可視化し、リアルタイムでのデータ分析とKPIの監視を可能にする。ダッシュボード機能では、在庫状況や需要と供給のバランスが一目で確認でき、問題発生時には警告が表示される。品目数が多い場合も、ABC分析を自動適用することで、プランナーが集中すべき優先度の高い品目を把握しやすく、数量・金額ベースで在庫リスクや売り上げへの影響度を即座に確認できる。これにより、意思決定者は迅速かつ的確な判断を下すことができ、S&OPプロセスの効果を最大化する。

 システムインテグレータでは、ERPシステム「GRANDIT」「SAP」や、SCMパッケージ「mcframe」、生産スケジューラー「Asprova」とStreamlineを連携し、製造業の業務を統合的にサポートする体制をさらに強化していくとしている。