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アクセルが「OnTime for Microsoft Ver.6.3.0」をリリース、Microsoft Graph API対応の新同期エンジンを搭載

 有限会社アクセルは16日、Microsoft 365、Microsoft Outlook、Microsoft Teamsと連携して動作するグループスケジューラ「OnTime Group Calendar for Microsoft」(以下、OnTime for Microsoft)の新版として、「Ver.6.3.0」をリリースしたと発表した。

OnTimeクライアント Ver.6.3.0

 「OnTime for Microsoft」は、Microsoft 365およびExchangeのスケジュールデータを利用して、日本企業で必要とされる複数メンバーの予定表示や会議招集、施設予約などを、グラフィカルな画面で高速に表示・操作できるグループスケジュール管理ソフトウェアである。

 今回の新版では、2026年10月1日以降、機能が制限される予定のExchange OnlineでのEWS APIに代わり、Microsoft Graph APIを利用した同期エンジンである「OnTime同期ハブ(英語名OnTime Subscription Hub)」を新たに実装した。

 この「OnTime同期ハブ」は、1つのMicrosoft 365テナントあたり最大約5万アカウントの同期をサポートできることを目標に設計されているほか、OnTimeサーバーとは独立して動作し、物理的に別のOS上でも稼働可能となっている。

 さらに、1台の「OnTime同期ハブ」から複数のMicrosoft365テナント、複数のオンプレミス環境のExchange Serverと接続できるので、例えば国内と海外でMicrosoft 365を別テナントとして契約している場合でも、OnTimeクライアントでの同時利用が可能。また、複数のOnTimeサーバーも接続できるようになり、OnTimeサーバーの冗長化と負荷分散や、OnTimeクライアントのレスポンス向上も実現するとした。

OnTime同期ハブの構成
OnTimeサーバーの冗長化

 なおアクセスでは、「OnTime同期ハブ」を独立したエンジンとして実装したことで、Microsoft 365以外のメールカレンダー基盤も同時に接続し、1つのOnTimeクライアントでさまざまなメールカレンダー基盤のスケジュールを同時利用できる環境の布石になるとも説明している。