ニュース

ゾーホージャパン、クラウドサービスマッピング機能を強化したトラフィック解析ツール「NetFlow Analyzer」新ビルドをリリース

 ゾーホージャパン株式会社は10日、トラフィック解析ツール「NetFlow Analyzer」の新ビルド(12.8.407)を提供開始したと発表した。この新ビルドでは、クラウドサービスマッピング機能を強化し、自動的にクラウドサービスのIPアドレスを最新の情報に更新して、クラウドサービス別のトラフィック量を把握できるようになった。

 NetFlow Analyzerは、ネットワークトラフィックを可視化し、トラブルシューティングを支援するトラフィック解析ツール。ネットワークを流れるデータのパケットを詳細に分析し、帯域幅の使用状況やアプリケーションごとのトラフィック量などをリアルタイムに監視する。これによりネットワークのボトルネックを把握し、パフォーマンスの低下防止や、問題が発生時の迅速な原因特定を実現する。

クラウドサービスマッピング機能を強化した新ビルドをリリース

 新たに提供するクラウドサービスマッピング機能では、リスト上のクラウドサービスに関連するIPアドレスを表示できる。6月から機能が強化され、製品開発元のZoho Corporationがクラウドサービスのリストを作成し、リストの情報が最新のデータに自動で更新されるようになった。これにより、Zoom(zoom.us)やMicrosoft 365(office.com)、ChatGPT(chatgpt.com)などのクラウドサービス別のトラフィック量を把握し、さらにIPアドレス情報をクラウドサービス名へ名前解決することが可能となる。

クラウドサービスマッピングの画面

 今回のアップデートにより、インターネット接続がある環境では、24時間ごとに自動的にIPアドレスなどが更新され、最新の情報を取得できるようになった。さらに、手動でのリストのインポートによる更新も可能。加えて、本社開発元へリストに新たなクラウドサービスを追加するようにリクエストすることもできる。また、クラウドサービスにひも付いているIPアドレスにおいて、どれだけの通信が発生しているかを可視化する。

 これにより、アプリケーションプロトコルを分類する技術「NBAR2」に対応していないネットワーク機器に関しても、クラウドサービス別のトラフィック量を把握できるようになる。

クラウドサービス別のトラフィック量の表示画面
クラウドサービス別のトラフィック量の円グラフ表示画面

 NetFlow Analyzerの無料オプション機能「NetFlow Generator」も強化した。NetFlow Analyzerでは、対応しているフロープロトコルのネットワーク機器に関してトラフィックを解析できるが、NetFlow Generatorを用いると、フロープロトコル非対応の機器であっても、フロー監視と同等のトラフィック監視を可能にする。

 NetFlow Generatorにおける通信量は従来1Gbpsまでだったが、今回のアップデートにより最大10Gbpsに対応できるようになり、以前よりも大量のフロー解析を実現する。