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Beacon測位、フロアをまたがったナビも可能な「BEACON NAVI」

NTTデータ、協和エクシオ、エポネットが提供

 株式会社NTTデータ、株式会社協和エクシオ、エポネット株式会社は9月29日、ビーコンを利用した高精度な位置情報ソリューション「BEACON NAVI」を構築したと発表した。

 BEACON NAVIは、施設内に配置したビーコン端末からの情報と屋内地図情報を基に測位補正する技術を組み合わせた位置情報ソリューション。専用アプリをインストールしたスマートデバイス(iOS 7以降/Android 4.3以降)に対し、「高精度な測位」と「フロアをまたがったナビゲーション」を実現する。

 これまでのビーコンでは10m超の精度でしか実現できなかった屋内の測位精度を、従来の測位方式に屋内地図情報で補正する方式を組み合わせて、ピンポイント測位も可能な3m程度まで高めたのが特徴。吹き抜け空間のある複雑な屋内環境でも現在位置をより正確に把握でき、ほかのフロアにある目的地への誘導も可能という。

 同システムを導入した施設には、これまでの顧客属性などによる分析に加え、位置データを使用した行動分析サービスも提供される。施設としては来訪者へ情報提供が可能となり、同時に特定エリアの利用状況や経路の混雑状況などのデータを活用したマーケティングが可能になる。

 各社の役割としては、NTTデータがクラウド環境とスマホアプリの開発・運用、位置情報データの分析を担当。エポネットがスマホアプリで使用する位置情報フレームワークや、リアルタイムナビゲーションで使用する高精度なフロアマップ・経路検索・誘導機能を提供。協和エクシオがビーコン端末や設置工事などを担当する。

川島 弘之