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Microsoftが5月の月例パッチ公開、悪用確認済みを含む71件の脆弱性を修正
2025年5月14日 11:49
日本マイクロソフト株式会社は14日、5月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
対象となるソフトウェアは、Windows、Remote Desktop client for Windows Desktop、Office、SharePoint、.NET、Visual Studio、Microsoft Azure、Microsoft Defender。また、Microsoft Edgeは、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。
これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2025/2022/2019/2016)、Remote Desktop client for Windows Desktop、Office。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで71件、うち最大深刻度が“緊急”のものが5件。
今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Visual Studioのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2025-30397)」「Microsoft Defender for Identityのスプーフィングの脆弱性(CVE-2025-26685)」「スクリプトエンジンのメモリ破損の脆弱性(CVE-2025-30397)」「WinSock用Windows Ancillary Function Driverの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-32709)」「Windows共通ログファイルシステムドライバーの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-32706)」「Windows共通ログファイルシステムドライバーの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-32701)」「Microsoft DWM Coreライブラリの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-30400)」の7件は、更新プログラムが公開されるよりも前に、悪用が行われていることや脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認が確認されており、マイクロソフトでは更新プログラムの適用を早急に行うよう呼びかけている。