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NHNテコラス、中堅・中小向けマネージド型クラウドホスティングサービス「Forwardy」を提供開始
“AWS環境を利用したレンタルサーバー”がコンセプト
2025年2月19日 06:00
NHNテコラス株式会社は18日、AWSを採用したマネージド型クラウドホスティングサービス「Forwardy(フォワーディ)」を、中堅・中小企業を主な対象として、同日より提供開始したと発表した。また同時に、ホスティング事業者やWeb制作会社を対象とした、「Forwardy」のOEM・再販プログラムの提供も開始している。
NHNテコラスによれば、現在、全国の中堅・中小企業では、レンタルサーバーで利用中のシステムの老朽化や、常態化している障害・トラブル対応、サイバー攻撃への不安といった課題を抱えているものの、システムリニューアルを機にクラウド利用を試みても、エンジニア不在による構築・運用知識の不足や、従量課金による月額コストの不安、クラウド特有のセキュリティ対策の懸念など、導入に踏み切れない場合も多いという。
今回発表された「Forwardy」は、こうした課題に応えるサービスとして企画されたもので、NHNテコラスが培ってきたクラウド構築支援の実績、20年以上にわたるホスティング事業の運営経験を生かして、Amazon Web Services(AWS) 東京リージョン上にサービス環境を構築。管理パネルを通じて簡単に操作できるマネージドタイプのクラウドホスティングサービスとして提供することで、全国の中堅・中小企業のビジネス基盤の安定化と、AWS活用の促進に寄与するとした。
機能としては、メールやWeb、WordPressなどを提供。前述の通り、サービス環境のすべてをAWSで構築しており、Amazon EC2やAmazon EBS、Amazon S3、Amazon Route 53などの代表的な機能を用いて、安定的かつ堅牢な環境でサービスを利用できる点が特徴だ。インフラやOS(Linux)・ミドルウェアはシェアードタイプとなっており、運用管理をNHNテコラスが行うため、利用者に運用負担はかからないとのこと。
また管理パネルにはサーバー管理ツール「Plesk(プレスク)」を採用し、メールアカウントの作成から、WordPressの自動インストール、データベース設定、DNSレコード操作などを、画面操作で容易に行えるとした。
セキュリティ対策としても、サイバー攻撃からWebサイトを守るWebアプリケーションファイアウォール(WAF)、スパムメール対策、DDoS対策、暗号化通信に必須のSSLなどを追加料金不要で標準提供する。
価格(税別)は、ディスク(SSD)容量100GBの場合で月額1800円、同200GBが月額3300円、同400GBが月額6000円となった。いずれのプランでも10日間の無料トライアルを利用可能。従来サービスからの乗り換えも相談できるほか、有償による移行支援にも対応するとのことだ。
一方でNHNテコラスでは、事業者向けOEM・再販プログラムも用意した。ホスティング事業者は、「Forwardy」をOEMとして採用し、自社サービスの新たなラインアップに加えたり、従来のサービスをリニューアルするための基盤として活用したりできる。またWeb制作会社は、Webサイト構築時のインフラに「Forwardy」を採用し、インフラ保守運用の再販などを行えるとしている。