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富士ソフト、i-PRO製のAIネットワークカメラに導入する工場向け異常行動検知アプリを提供

工場作業者の作業ミスの軽減や体調管理を支援

 富士ソフト株式会社は2日、i-PRO製のAIネットワークカメラと自社開発の行動検知AIを組み合わせた、工場向けの異常行動検知アプリケーション「FABMonitor」を同日より販売開始すると発表した。

 「FABMonitor」は、i-PRO製のAIネットワークカメラにインストールすることで、工場作業者の異常行動を検知するアプリケーション。カメラで撮影した動画を用いて、正常時の作業動作や作業工程の分割タイミングについて、PC上でAIモデルを学習し、学習したモデルをカメラにアップロードして作業者の動作を解析することで、異常行動をリアルタイムで検知する。

 カメラ上でAIを動作させるため、ハイスペックなPCやクラウドの導入コストは不要。動画データからサイクル・工程分割を自動で行う仕組みを備えているので、導入期間やコストを低減するという。

 また、作業者の作業ミスや熟練者と初心者の違いを検知するだけでなく、工場作業者の体調不良の兆候も検知できる、幅広い用途で活用可能な点も特徴。作業者の正面や手元が写るようにカメラを設置しなくても、作業者の行動検知を行えるとした。

 価格(税込)は、「通常プラン」の場合、ライセンス(行動検知AI)が19万8000円、PC用アプリケーションが22万円。保守運用費は個別見積もりとなる。また、繰り返し作業を行う動画を入力して行動検知AIで分析し、結果と考察を簡易レポートにまとめる「POC導入プラン」も用意されており、こちらは19万8000円。

 カメラはWV-S15500-V3LN、または同等性能品以上を推奨。今後は、新製品のi-PROカメラ向けにバージョンアップを行い、作業者の情報の高度な分析データを提供する予定としている。