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TOPPANデジタル、製造現場のデジタル化におけるプロジェクト推進の計画段階を支援する新サービス

製造DXソリューション「NAVINECT」を強化

 TOPPANデジタル株式会社は、製造現場の課題に合わせ、複数のサービスを組み合わせて導入できるテンプレート型ソリューション「NAVINECTラインビルド」シリーズのラインアップにおいて、製造現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクト推進の計画段階を支援するサービス「NAVINECTラインビルド 工場業務診断」(以下、工場業務診断)を追加し、10月1日より販売開始すると発表した。

 「工場業務診断」は、製造現場のデジタル化の前段階として、現場が抱える課題の可視化を容易にするテンプレートを活用した調査から、具体的な解決策の立案、実施効果の試算までをサポートするコンサルティングを組み合わせ、調査・考察・計画の3ステップで支援するサービス。

 製造現場のDXにおけるプロジェクトの計画段階に必要な現状把握から、具体的な解決策の立案までの全工程において、顧客と伴走しワンストップで対応する点が特徴で、現状把握・課題抽出・解決策立案の各フェーズにおいて、異なるベンダーで対応する場合でも、現場に精通したスタッフによるプロジェクト化に向けたコンサルティングと、その後のシステム構築作業をワンストップで行うといった一貫性を持った対応が可能となり、短期間での作業完了を実現するとした。

 また、食品・加工・電子部品などの業種別、製造や品質管理などの部門別、帳票デジタル化や在庫管理などのテーマ別で、約60種類の階層型業務量調査テンプレートを用意した。株式会社マイクロメイツと提携し、同社が持つ業務調査の知見をベースにしたテンプレートを活用することにより、現場の負担を抑えた業務棚卸しと効率的な現状分析が可能となっており、導入企業が想定する課題に合わせて、業務負荷・スキル・属人性などさまざまな観点で分析を実施するとのこと。

 加えて、工場診断の結果、抽出された課題に対して解決策を講じた場合に効率化が期待できる作業量や、稼働率改善による生産量の向上などを、業務調査票や業務フローから算出し、プロジェクトの投資判断に必要となる効果や根拠を可視化する。これにより、講じるべき解決策の判断と、製造DXにおけるプロジェクトの社内決裁を支援するという。

 なお、「工場業務診断」の作業期間や価格は、対象業務の規模やシステム化の範囲などにより変動するが、参考価格は、作業期間3カ月の場合で600万円(税別)から。