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楽天モバイルとシスコ、SRv6 uSID導入によるモバイルネットワーク環境の運用を本格開始

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)と楽天モバイル株式会社は29日、Segment Routing over IPv6 Micro Segment ID(以下、SRv6 uSID)導入による、モバイルネットワークインフラ環境の運用を本格開始したと発表した。楽天モバイルは、シスコと連携してSRv6 uSIDベースのIPトランスポートネットワークへの移行を完了したことで、日本国内における高速かつ低遅延のオンデマンドサービスの提供が可能になるとしている。

 SRv6は、基地局とコアネットワークをつなぐ、IPトランスポートネットワークにおけるセグメントルーティングの仕組み。IPアドレスの規格であるIPv6を採用した従来ネットワークでは、最短経路でのパケット処理が優先される一方、SRv6ではパケットにSegment ID(SID)を付与することで、ネットワークの規模や機能を拡張できる。今回、楽天モバイルはuSIDを採用することにより、さらに綿密かつ効率的にパケット処理を行うことを可能にする。

SRv6 uSID導入により、ユーザーのニーズに応じた高速・低遅延のオンデマンドサービスの提供が可能に

 楽天モバイルは、今回構築したネットワークによる堅牢な基盤を活用することで、個人・法人の多様なニーズに応じた柔軟な通信サービスを提供できるとしている。また、楽天モバイルでは、法人顧客向けの固定系ネットワークサービスとして、超高速インターネット接続サービス「KOSOKU Access(高速アクセス)」を1月から提供している。今回構築したネットワークにより、ユーザーは24時間365日稼働するネットワークメンテナンスシステムを備えた、安全性と信頼性の高いビジネスインフラ環境において、高速通信を利用できるとしている。