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NTT-AT、住民避難支援サービス「ニゲドキ」を全国の自治体向けにトライアル提供

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は22日、自治体向けの住民避難支援サービス「ニゲドキ」をトライアル提供を開始すると発表した。

 「ニゲドキ」は、個人の状況に即したパーソナライズ情報を提供することにより、“逃げ遅れ”ゼロをめざす避難行動支援サービス。国土交通省が作成を推奨している住民一人ひとりの防災行動計画「マイ・タイムライン」の登録情報をもとに、その住民に応じた避難のタイミング(ニゲドキ)を知らせて、避難行動を促進するという。

 さらに、土砂・浸水害の危険度分布・降雨情報・避難所の場所と、避難所の開設状況・混雑状況を地図上に重ねあわせて表示することで、個々人の災害リスクをリアルタイムに伝え、避難の判断を支援可能。また、自宅だけでなく実家や勤務先、支援する人がいる場所など、複数箇所について、危険度に応じたタイミングの設定を行える。

 一方でマイ・タイムラインは、特別な知識がなくても、スマートフォンアプリ上でナビゲーションに従って項目を選択していくことで、簡単に作成できる。

 なお“ニゲドキ”については、NTT-ATの情報配信サービス「@InfoCanal(アットインフォカナル)」との連携により、戸別受信機にも配信可能なほか、作成したマイ・タイムラインは印刷できるので、通信断やバッテリー切れの際のバックアップとして活用したり、スマートフォンを保有していない人・使いこなせていない人には、支援者が代理で作成・印刷して渡したりできるとのこと。

 今回のトライアルでは、自治体の職員を対象に、保有するスマートフォンで各機能を試用可能。また、マイ・タイムラインの作成について、必要に応じて集合形式の講習会を開催し、弊社担当者による説明のうえ、その場で体験できる機会を提供するとした。加えて、トライアル終了時に、機能の有効性や操作性に関するヒアリングを行うとしている。