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ロゼッタ、製薬業界特化型AIソリューション「ラクヤクAI」を提供

社内外のさまざまなデータを活用し、業務スピード改善を実現

 メタリアルグループの株式会社ロゼッタは18日、同グループの生成AI基盤「Metareal AI」をベースとした製薬業界特化型AIソリューションとして、「ラクヤクAI」を提供開始したと発表した。

 「ラクヤクAI」は、治験関係書類、薬剤の添付文書、臨床試験情報といった社内データと、公開論文、広告規制、医薬品関連法規などの社外情報を含めた情報資源から精緻なインプットを行うことで、資料の自動生成、整合性チェック、モニタリングなどを可能にする、製薬業界向けのAIソリューション。

 研究開発段階におけるナレッジの統合・検索から、製造工程での一貫した文書の品質・整合性チェック、薬剤プロモーション資料の自動生成といった用途に加えて、音声認識技術との組み合わせによる講演内容の適用外表現モニタリングまで、製薬企業で発生するさまざまな業務の改善を支援できるという。

 また、一般的なビジネス向け生成AIチャットボットと異なり、製薬業界に特化した学習を行うとともに、自社が保有する要素技術の連携により、製薬業特有の業務フローを踏まえたシステムとUIを提供するため、正確かつ迅速なアウトプットを実現できる点も特徴とした。

 なお、LLM(大規模言語モデル)ベースモデルもロゼッタによる自社開発が可能となっており、高精度のカスタムエンジンとともに、個別のセキュリティポリシーに応じたLLMを選定・提案できるとのことだ。