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日立ソリューションズ、AI活用のガバナンス強化を支援するプラットフォーム「Robust Intelligence」を提供

 株式会社日立ソリューションズは13日、米Robust Intelligenceと販売代理店契約を締結し、企業が安全で信頼性の高いAI活用ができるよう、リスクの検出や管理を行うプラットフォーム「Robust Intelligence」を、3月14日に提供開始すると発表した。

 日立ソリューションズでは、約1年間、Robust Intelligenceを自社で検証し、AI活用において信頼性を確保する知見とノウハウを蓄積。これを生かし、AIを活用したシステム開発から運用の継続的改善を推進し、企業に求められるガバナンス強化とAI利活用におけるリスク対策を支援するとしている。

Robust Intelligence のイメージ図

 Robust Intelligenceは、AIのリスクに対応した何百ものアルゴリズムでテストを自動化し、問題を検知する。データサイエンティストなどの属人性が排除され、テストの透明性を確保する。運用中のAIの挙動においても入力と出力を継続的に検査するため、不正を早期に検出できる。

 診断から検出されたリスクを分析し、それぞれ対処が必要かどうか、どう対処するべきかを的確に判断するには、データサイエンスの専門的な知識が必要となる。これに対して、日立ソリューションズのエンジニアが分析結果をレポートし、必要なデータ加工や開発、運用工程上の改善について提案、支援を行う。

 日立ソリューションズが実践するAIに関するガバナンスの取り組みを生かし、AIの安全性と適切な利用を確保するために必要となるルール策定やガイドライン整備を支援する。

 Robust Intelligenceの価格は個別見積もり。日立ソリューションズでは、AIの品質に重要なデータ整備やガイドライン整備など、データガバナンスにおいても豊富な実績を有しており、Robust Intelligenceの診断結果からリスクを的確に把握するとともに、企業の目的に応じて、周辺システムを含めた対策や体制の整備、マニュアル作成などをトータルにサポートすると説明。今後、企業に求められるガバナンス強化に貢献することで、企業経営のサステナビリティトランスフォーメーション(SX)に貢献していくとしている。